(桃園空港、台北中央社)パリ五輪に出場した台湾代表団の最後の1陣が13日朝、帰国した。台湾の南西の空域では、空軍のF16V戦闘機3機が代表団を乗せた旅客機を出迎え、フレアを放出しながら“台湾のヒーロー”たちの凱旋帰国を歓迎した。旅客機に搭乗していたボクシング女子57キロ級金メダルの林郁婷選手らメダリストは空港到着後、「感動した」と口々に語った。
代表団を乗せたエバー(長栄)航空の旅客機は13日午前7時10分に桃園国際空港に到着した。教育部(教育省)体育署によれば、同便で帰国したのは林選手の他、ボクシング女子60キロ級銅メダルの呉詩儀選手、同66キロ級銅メダルの陳念琴選手を含む選手やコーチ、関係者ら計54人。
F16V戦闘機は頼清徳(らいせいとく)総統からの指示を受け、同5時17分に台湾の南西の空域で待機し、代表団を乗せた旅客機を出迎えた。同6時11分まで旅客機と並んで飛行し、任務を終えた。
空港では放水アーチが行われ、代表団を祝福した。
林選手は、F16戦闘機が並んで飛行しているのを機内から目にし、本当にとても迫力があって感動したと語った。呉選手は「とてもかっこよかった」と話し、戦闘機が宙返りをしたり、フレアを放ったりする光景はとても壮観で、戦闘機を見るために寝られなかったと明かした。前回は寝てしまっていて見逃したという陳選手は、今回は最初から最後まで見られて本当に感動したと語った。
今大会で台湾は金2、銅5の計7個のメダルを獲得。前回東京大会(金2、銀4、銅6)に次ぐ過去2番目の成績を収めた。