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台湾に残る神社跡の石柱に塗料 地元自治体が関連機関に対応求める

2024/03/02 19:27
石柱の被害状況を確認する蘇澳鎮の李明哲鎮長(同鎮公所提供)
石柱の被害状況を確認する蘇澳鎮の李明哲鎮長(同鎮公所提供)

(宜蘭中央社)北東部・宜蘭県蘇澳鎮の砲台山風景区内にある日本統治時代の金刀比羅神社跡地で、県定古跡に登録されている石柱に塗料が塗られているのが見つかった。1日に被害状況を確認した李明哲鎮長は、県定古跡に関する規定により鎮では原状回復ができないとして関係機関などに積極的な対応を求めている。

文化部(文化省)のデータベース「国家文化資産網」によれば、神社の建物は残っていないものの、現存する石柱や石のテーブル、椅子、石灯籠、本殿の基礎などが2010年に「蘇澳砲台山・金刀比羅社遺跡」の一部として県定古跡に登録されている。

塗料が塗られたのは「蘇澳金刀比羅社」、「昭和二年四月二十日鎮座」などと掘られた石柱で、「年」や「鎮」などの文字が緑や赤、黄色に着色されていた。

李鎮長は規定に従い、県政府文化局に通報するとした上で、同局や財政部(財務省)国有財産署などによる積極的な対応を求めた。

文化資産保存法によると、古跡や暫定古跡の全てまたは一部、付属施設などを損傷させた場合、6カ月以上5年以下の懲役に加え、50万台湾元(約240万円)以上2千万元(約9500万円)以下の罰金が科せられる恐れがある。文化局は今後ボランティアによる見回りを強化する方針を示した。

(王朝鈺/編集:齊藤啓介)

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