(台北中央社)鶏卵不足が続く台湾で、スーパー各社は29日から順次、輸入卵の販売を開始した。北部の台北市や新北市の店舗で取り扱いを始めた最大手のPXマート(全聯福利中心)では10個入りが68台湾元(約300円)で販売されている。
台湾では旧正月(今年は1月22日)前後に気温の低い状態が続いたため、卵の生産量が低下し、卵不足となっている。行政院(内閣)農業委員会は毎日50万~80万個の卵が足りないとして、今月末までに700万個の卵を輸入する他、国内の加工業者から280万個を家庭用に提供する計画を今月始動させた。
同委は、4月からは毎月3000万個以上の卵を輸入するとした上で、国内の生産状況の安定化と合わせて、消費者の需要を満たすとの見方を示した。輸入卵は来月1日から全国の主要地域でも販売される見通しだとしている。
カルフール(家楽福)ではこの日、中部・彰化以北の店舗でオーストラリア産の12個入り卵を重量に応じて79元(約340円)または89元(約380円)で販売。30日からは彰化以南でも取り扱いを始める予定だとしている。