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台湾、米国手本に先進国防テクノロジー部門新設へ 官民の資源と能力の統合図る

2024/06/03 17:34
顧立雄国防部長(手前左)
顧立雄国防部長(手前左)

(台北中央社)顧立雄(こりつゆう)国防部長(国防相)は3日までに、米国防総省の国防イノベーションユニット(DIU)を手本に、「先進国防テクノロジーチーム」を新設する考えを明らかにした。官民の研究開発機関の資源や能力を有効的に統合するのが狙い。新型の無人機や船舶など、比較的成熟しているテクノロジー分野を重点とし、台湾海峡の防衛における非対称作戦の優位性を確保するとしている。

メディアとの懇親会で述べた。

DIUは国防総省や民間企業などを結び、民間技術の発掘や国防総省への技術移転などの役割を担っている。顧氏によれば、新設する先進国防テクノロジーチームはDIUに類似する組織とし、国防部(国防省)の中で安全保障環境に関する分析や軍事能力の評価などを担う部署の下に置く。国防部長が自ら指揮する。

顧氏は、ロシア・ウクライナ戦争の事例によって、独自の生産ラインを持つ重要性がさらに証明されたと強調。台湾海峡の防衛作戦においては軍事技術の能力の優位性を維持する必要性があることから、政府系研究機関、国家中山科学研究院(中科院)が長年積み重ねてきた技術統合の経験と、技術革新や軍事生産における民間の能力を適切に統合させる必要があると指摘し、こうしてこそ、国軍に先進の軍事技術と武器装備を提供可能になるとした。

(游凱翔/編集:名切千絵)

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