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国交国の保健相ら、台湾のWHO参加支持を表明 ジュネーブで外交部主催のパーティー

2024/05/27 17:47
外交部(外務省)がスイス・ジュネーブで開いたパーティーに出席し台湾のWHO参加に支持を表明した国交樹立国の保健相や大使ら=27日、田習如撮影
外交部(外務省)がスイス・ジュネーブで開いたパーティーに出席し台湾のWHO参加に支持を表明した国交樹立国の保健相や大使ら=27日、田習如撮影

(ジュネーブ中央社)外交部(外務省)は世界保健機関(WHO)総会の開幕を翌日に控えた現地時間26日、スイス・ジュネーブでパーティーを開いた。中華民国(台湾)と外交関係を有する国や台湾と同じ理念を持つ国の保健相や大使ら100人近くが参加し、台湾がWHOの活動に参入することへの支持を示した。

台湾は2009年から16年までオブザーバーとしてWHO総会に参加していたが、17年以降は中国の圧力により招待されていない。

台湾側からは蘇瑩君(そえいくん)駐ジュネーブ弁事処長(総領事に相当)の他、総会に合わせて現地を訪問している邱泰源(きゅうたいげん)衛生福利部長(保健相)、江啓臣(こうけいしん)立法院副院長(国会副議長)らが出席。蘇氏と邱氏はあいさつで、各国からの参加者にそれぞれ感謝を表した。

訪問団を代表してあいさつした江氏は、WHO憲章に「到達しうる最高基準の健康を享有することは、万人の有する基本的権利の一である」と明記されていることを強調。健康を享有する権利は年齢や人種、民族などの要素で差別されるべきではないとした上で「台湾は全ての人の健康の権利を断固として守っているにもかかわらず、台湾の2350万人の権利は政治などの要因でWHOから無視され、傷つけられている」と述べた。

パーティーには国交樹立国のうち11カ国が出席した。代表してあいさつしたアフリカ南部エスワティニ(旧スワジランド)のムドゥドゥジ・マテェベラ保健相は、台湾は「真の友人」だとした上で、エスワティニは独立した1968年から台湾からの援助を受けていると言及。台湾の多くのプロジェクトや機関の協力の下、妊婦や新生児の死亡率が大幅に下がり、医療機関のインフラの改善が進められたとし、台湾がオブザーバー資格でWHO総会に参加できるよう支持し続けていく考えを表明した。

(曽婷瑄、田習如/編集:田中宏樹)

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