(北京中央社)中国を訪問中の馬英九(ばえいきゅう)前総統は9日、北京の万里の長城にある観光スポット「八達嶺」を訪問した。同行者らと抗日戦争中に作られた楽曲「長城謡」を熱唱し、感極まった馬氏がハンカチで涙を拭う場面も見られた。
馬氏は国民党の略称「KMT」と書かれた野球帽をかぶるラフなスタイルで姿を見せ、時折手すりを使いながら歩いた。中国で対台湾政策を担う国務院台湾事務弁公室(国台弁)の潘賢掌副主任やガイドらが同行した。
馬氏は抗日歌の熱唱後「小学生の頃から歌っていた」とし、感動したと振り返った。また居合わせた観光客から「両岸(台湾と中国)は一つの家族」と声を掛けられ、両手を振って「こんにちは」と応える一幕もあった。
馬氏は中国の招きに応じ、1日から11日までの日程で訪中している。