(台北中央社)米下院が中国の動画共有アプリ「TikTok」(ティックトック)を規制する法案を可決したのを受け、唐鳳(オードリー・タン)数位発展部長(デジタル発展相)は19日の立法院(国会)で、台湾もTikTokを「危険を及ぼす製品」と見なし、公的機関やその管轄区域では使用を禁じていると説明した。
与党・民進党の邱志偉立法委員(国会議員)への答弁。邱氏はTikTokに対する政府の立場を質問した。
数位発展部(デジタル発展省)は昨年9月、情報通信安全管理法(資通安全管理法)改正案を公表。改正法案では、国家に危険を及ぼす情報通信安全製品の公的機関での調達や使用を禁止する条文が新たに盛り込まれた。
唐氏は、域外敵対勢力の製品であれば、間にいくつの会社を挟んでいたとしても新たな情報通信安全管理法では危険を及ぼす製品だと見なされると説明。学校や公共の場、重要インフラ施設、非公的機関などでの使用を規制の対象とするのかについては、行政院(内閣)が今後審議していくとした。