南部・嘉義県の山地にあるコーヒー農園に、逆さづりにされたサルのぬいぐるみが設置されたのを、嘉義県野鳥学会の陳建樺総幹事が見つけた。同地ではサルによる農作物の食害に悩まされており、かかしの役目を果たしていると思われる。
梅山郷竜眼村でコーヒー農園や茶園を営む林季李さんによると、サルは朝と夜に出現し、えさを物色。熟した実だけでなく、熟していない実まで食べる。心を痛めているが、平和的な共存を選ぶことしかできず、サルに食べられなかった実を収穫しているという。
県農業処は、サルはコーヒーやレンブ、カキ、アボカド、マンゴーなどの果実やタケノコを食べると説明。対策は爆竹やラジオなど大きな音で追い出したり、電気柵や防護ネット、おりを設置したりすることだとし、一部は補助金が出るとして利用を呼びかけた。