南部・台南市の中心部にある消防局史料館は、日本統治時代に建設された警察と消防の合同庁舎を利用している。当時の消火設備や写真などを展示しており、消防機関の歴史や防災への認識を深められる。
合同庁舎は、火の見やぐらとして使われた塔を挟むように1937(昭和12)年に増築された。98年に台南市政府の市定古跡となり、2018年に史料館となった。
入館は無料。同市政府消防局緊急救護科の謝国豊股長(係長に相当)は、消防局の職員やボランティアスタッフによる解説などもあるとして来訪を呼びかけている。
(黄麗芸/編集:齊藤啓介)