東部・台東県でこのほど、子ブタが飼い主の隙を突いてアワ酒を盗み飲んで6時間も昏睡した出来事があった。子ブタは「現行犯逮捕」されたが、ふらふら歩き回った後、酔って寝てしまった様子が飼い主の失笑を買った。
飼い主は現地に住む台湾原住民(先住民)族パイワン族出身の司降さん。司降さんによれば、パイワン族は贈り物用としてアワ酒を作ることがある。いい匂いがするため、いつもペットの子ブタの興味をひきつける。その都度、注意をして酒の無事を守ったが、15日にはとうとう陥落した。
「せっかく作ったのに、盗み飲みされた上、こぼされてしまった」と最初は腹を立てたが、「人間とあまり変わらない酔いっぷりを見て思わず笑ってしまった」と司降さんは話す。「まだ生後4カ月なのに、まさかのんべえだとは思ってもみなかった」。
子ブタはイノシシとジャコウブタの交配種。6時間も寝た後、ようやく目が覚めた。司降さんが牛乳を飲ませたら少しずつ正常な動きを取り戻したとか。