訪台中の浜田省司・高知県知事が10日、中央通訊社本社(台北市中山区)を訪れ、曽嬿卿(そえんきょう)社長と面会した。浜田知事は「台湾と高知の交流がこれをきっかけにますます盛んになることを願っている」と期待を寄せた。
先月末に6年間の任期を終えて中央社董事長(会長)を退任した作家の劉克襄氏が2019年から高知県の国際親善大使を務めるなど、中央社と高知県はかねてから交流がある。
曽社長は、中央社は日本語サイトを開設し、日本の読者に台湾を理解してもらえるよう日本語でニュースを伝えている他、東京に特派員を置き、日本の情報を台湾の読者に届けていると紹介した。
浜田知事の今回の訪台は、5月から半年間の予定でタイガーエア台湾が運航している台北(桃園)―高知間の定期チャーター便の期間延長や将来的な定期便化に向けた働きかけを行うのが狙い。浜田知事は、定期チャーター便の搭乗率が9割以上になっていることを紹介した上で、早期定期便化を実現させるためには、高知から台湾を訪れる流れも作る必要があると指摘。中央社の日本語サイトでの台湾情報の発信は高知の人々の台湾に対する理解促進につながるとし、「高知から台湾を訪れようとする人々の後押しになる」と述べた。
浜田知事ら一行は9日に訪台。11日に帰国する。