(台北中央社)中国が「台湾問題は中国の内政問題だ」と主張したのを受け、外交部(外務省)は14日、国際的な認識や両岸(台湾と中国)の現状とは全く合致しないと反論した上で、選挙結果を尊重するよう北京当局に呼びかけた。
中国の外交部は13日夜、台湾で同日投開票された総統選に関する報道資料を発表し、台湾が中国の一部である基本的な事実は変わらないとし、中国政府は「一つの中国」原則を堅持するとの立場を示した。
外交部は14日の声明で中国側の発言を「ばかげていて誤った言説」だと批判。世界中の民主主義のコミュニティーの期待に反しており、民主主義の価値観を堅持する台湾の人々の意思に背いているとした。また北京当局に対し、現実に向き合い、台湾に対して圧力をかけるのをやめるよう呼びかけ、そうしてこそ「両岸の良好なやり取りを早期に正しい道に戻すことができる」と訴えた。
▽ロシア「台湾は中国の一部」 外交部「台湾は独立した主権国家」
ロシア外務省は13日、報道陣の取材に対し、台湾は切り離すことのできない中国の領土の一部分だと主張した。これを受け外交部は14日、報道資料で「中華民国台湾は独立した主権国家だ」と強調した。