(台北中央社)交通部(交通省)観光署(観光庁)の周永暉署長は12日、海外からの訪台旅行者の増加を図るため、台湾高速鉄道(高鉄)が外国人観光客向けに実施している、2人同行で1人分の運賃が無料になる優待キャンペーンを、今年末まで継続する方針を示した。中南部への旅行を奨励するとしている。
この優待キャンペーンは、観光など、90日以内の短期滞在を目的として入国する外国人旅行者が対象。特定のサイトで到着駅が中部・台中以南の高鉄片道乗車券を同一区間で2人分購入すると、1人分の運賃が無料になる。昨年9月から行っている。周署長は報道陣の取材に対し、外国人から好評だとした上で、高鉄関連の旅行商品などを組み合わせれば、多くの人を引き付けられると自信を示した。
同署は今年の訪台外国人旅行者数の目標を延べ1000万人に設定。周署長は、北米市場を重視する他、引き続き日本市場を開拓すると語った。修学旅行や若者の旅行に大きなビジネスチャンスがあるとし、JRが販売する「青春18きっぷ」との連携を計画していることも明かした。一方、外国人個人旅行客を対象に実施している5000台湾元(約2万3400円)分の消費金抽選キャンペーンは6月末まで行う予定だと語った。