(台北中央社)台湾の航空会社、チャイナエアライン(中華航空)は16日午後、同社の謝世謙董事長(会長)が同日午前に亡くなったと明らかにした。73歳。死因は心筋梗塞とみられる。交通部(交通省)は報道資料を通じ、数々の挑戦を克服して国民の輸送を支援したと謝氏の貢献をたたえ、追悼の意を示した。
チャイナエアラインによると、謝氏は1979年に入社し、台北支社営業経理や高雄支社総経理(社長)などを歴任。2016年に総経理兼マンダリン(華信)航空董事長となり、19年から現職となっていた。国際航空市場に精通し、運航に関する知識と経験を持っていたという。
交通部は、謝氏がチームや社員を率いて全力で取り組み、新型コロナウイルスの影響にも耐え、24年には売上高と純利益ともに過去最高を達成したと評価。謝氏の貢献に陳世凱(ちんせいがい)交通部長(交通相)が感謝を示したと伝えた。
同部によれば、謝氏の死去を受け、高星潢総経理が代理を務める予定だという。