(台北中央社)台湾本島と中国・福建省に近い離島の馬祖を結ぶ2本の海底ケーブルがどちらも断線していることが22日、数位発展部(デジタル発展省)などの発表で明らかになった。いずれも自然劣化が原因だとみられる。同部によると、予備用のマイクロ波通信システムが稼働し、通信は維持されているという。
通信大手の中華電信によれば、15日午後に北部・桃園市と馬祖南竿をつなぐ「台馬3号海底ケーブル」で、22日早朝には北部・新北市淡水と馬祖・東引をつなぐ「台馬2号海底ケーブル」でそれぞれ障害の発生を確認したという。
復旧は早ければ2月になる見通し。同部の闕河鳴政務次長は、国内の海底ケーブルでは今年1月だけで障害が4度起きているが、過去と比べ、自然劣化の頻度に大きな変化はないとの見方を示した。一方で、漁船や貨物船によって切断されるケースが最近1~2年、増加傾向にあると語った。
通信の信頼性とサービス向上を目指し、台湾本島―馬祖間では新たな海底ケーブル「台馬4号海底ケーブル」の敷設が進められており、26年6月の完成が予定されている。