(台中中央社)期限切れの食材を客に提供していたとして、台湾台中地方検察署(地検)は13日、中部・台中市の和牛焼肉店「EMPEROR」の日本人経営者や店長ら4人を加重詐欺罪や食品安全衛生管理法違反などで起訴した。
台中地検によれば、同店の社長らは調達した神戸牛が賞味期限切れだと知りながら、「台中日本式焼肉店の最高峰」などとうたって店の宣伝を行っていた。今年1月から3月にかけて1セット2700台湾元(約1万2700円)で29人の客に販売し、7万8300元(約37万円)の犯罪所得を得たという。
起訴された4人はいずれも日本人。台中地検は、被告に反省の色が見られないことから、裁判所に重い量刑を求めるとした。犯罪所得は全額没収する。
同店の不正は今年4月、複数の利用客からの通報を受けて発覚。市食品薬物安全処や検察、警察による調査で、牛肉や豆板醤、みそ、冷麺など14品目の期限切れ食品が見つかり、同処は同店に食品安全衛生管理法違反で168万元(約790万円)の過料を科した。
加重詐欺罪では最大で7年の懲役が科される。100万元(約470万円)以下の罰金を併せて科すこともできる。