(花蓮中央社)東部・花蓮県の清水断崖周辺の海域で26日、生態調査中のクジラ観賞船が9頭のマッコウクジラに遭遇した。16メートルを超える個体も見られた。乗船していた研究者は群れの出現が例年より早いと指摘し、美しさに感激したと語った。
この日の観賞船には研究者以外の参加者も乗船。参加者らは海原を悠々と漂うマッコウクジラの他、スピンやジャンプをするハシナガイルカや群れになって泳ぐサラワクイルカ、トビウオなども目にした。
メディアの取材に応じたクジラ観賞船業者の呂世明さんは、マッコウクジラが大量に発生するのは通常6月から7月にかけてだとし、今回の出現が4月に発生した地震と関係しているかどうかは分からないと言及。水温変化やこのエリアにクジラの餌があることなどが要因である可能性もあると話した。
呂さんは今年、マッコウクジラの観賞船を増発して運航するという。「マッコウクジラは帰ってきた。観光客も帰ってきてくれるだろうか」と語り、観光業の復興を願った。