(台北中央社)岸田文雄首相がX(旧ツイッター)で頼清徳(らいせいとく)総統のメッセージに中国語で返信したことについて、台湾側の外交関係者は17日、岸田氏の投稿は台日関係の緊密さや友好関係を浮き彫りにしただけではなく、台日双方が自由や民主主義の価値を共有する固いパートナーであることを表すものだとの見方を示した。
岸田氏が自民党総裁選挙に出馬しないと表明したのを受け、頼氏は14日、Xを更新。日本語と中国語で「岸田首相の指導の下、台日関係は常に深化してきました」「首相が台湾を支持し、台湾海峡の平和と安定、自由で開かれたインド太平洋ビジョンを重視して下さっていることに感謝します」などとつづった。
これに対して岸田氏は16日、頼氏の投稿を引用する形で中国語と日本語で返信を投稿し、頼氏のメッセージへの感謝を伝えるとともに、台湾は日本にとって「基本的価値を共有する、極めて重要なパートナーであり、大切な友人です」とした上で「日台の絆はこれからも深まり続けると、信じています」と記した。
外交関係者は岸田氏からの返信について、頼氏がインド太平洋地域の民主主義国家の指導者として、国際社会から認められていることを示すものでもあると説明した。