東部・花蓮県の美崙陸上競技場で9日夜、馬を連れた来場者が目撃された。これを受け競技場を管理する県立体育場は11日、馬や牛などの大型動物の入場を禁止すると公告した。
県立体育場のウェブサイトによれば、同競技場は大会などのイベントがない限り、市民の運動や休憩用として24時間開放されている。
来場者がSNSのスレッズに投稿した動画では、一人の男性が馬を引いて陸上トラックを横切り、芝生部分で馬を走らせている様子が確認できる。投稿者は「ランニングに来て馬に遭遇する確率はいかほどか」とつづった。
よく同競技場に運動に訪れるという王さんは、今まで犬やウサギ、カメを連れて来た人は見たことがあるが、馬は初めてだと言及。また、芝生でパラグライダーの練習をしている人を目撃したことがあり、競技場が多目的な用途に使われるのは日常茶飯事になっていると話す人もいた。
県立体育場の陳昭瑋場長は、知らせを受けた管理員が駆けつけ、芝生やトラックに損傷がないことを確認したと説明。利用規定には入場できる動物の種類に明確な決まりがないものの、利用者の安全面などを考慮し、大型動物の入場を禁止することにしたと語った。