台湾の歴史や文化などをPRする「台湾フェスト」が22日から24日までカナダ・トロントで開催された。今年は、中部・台中市太平区頭汴坑地区に暮らす客家の人々に伝わる藍染めの普及に取り組むグループ「太平藍」が参加し、来場者から注目を集めた。
台湾フェストはパフォーマンスや展示、親子イベント、公演、映画上映などを通じて音楽や歴史、文化、芸術、政策など台湾のさまざまな側面を紹介。昨年に続いて客家をテーマにしたコーナーが設置され、現地や米国の客家団体に招かれた作家や研究者、バンド、アート団体が人形劇やダンス、ファッション、食文化などをの魅力を伝えた。
大平藍は会場に双方向装置を設置した他、公演活動、ワークショップなどを実施。創作と実際の生活を融合させた作品が多くの来場者の目を引き、質問が相次いだ。
太平藍の葉晋玉董事長(会長)は、日本やタイの藍染めとの違いについて、太平藍の作品には強い生命力が込められており、単なるクリエーティブテキスタイルではなく、木材や皮、家具、靴下などと融合したものになっていると語った。