台湾では旧暦7月(今年は8月23日~9月21日)は「鬼月」と呼ばれる。あの世につながる扉「鬼門」が開かれている時期で、無縁仏や先祖の霊がこの世に戻ってくると信じられている。期間中、各地でさまざまなお供え物を用意し、無縁仏などの霊を供養する儀式が行われる。南部・嘉義県の国定古跡「嘉義城隍廟」では鬼月が始まる23日、本物の紙幣が飾られたお城が出現し、注目を集めた。
同廟の葛永楽総幹事が中央社の取材に対し、使われたのは額面2000台湾元の紙幣で、計7500枚使用され、総額1500万元(約7255万円)に達したと紹介。民間企業からの寄付だと説明した。
紙幣で“お城を建てる”作業は同日未明に始まり、同午後1時に出来上がったという。正真正銘のお金だけあって、会場ではお巡りさんが警備にあたり、万が一のときに備えていた。