準絶滅危惧種のユーラシアカワウソが生息している離島・金門県。住民の蔡添丁さんは、水辺に設置した自動撮影カメラが捉えたカワウソの姿を、インターネットで公開し続けている。カワウソが実際にすぐそばで生息していることを金門の人たちに実感してもらい、カワウソを保護する意識を高めたいためだと語る。
中央社の取材に応じた蔡さんは、2019年ごろにネット上で、金門にユーラシアカワウソが暮らしていることを知ったと明かす。子どもの頃に父親から話を聞かされたことはあったが、今でも生息しているとは思いも寄らなかったという。
蔡さんはカワウソの習性に注目している。「海外の文献ではユーラシアカワウソは激しく戦うと書かれているが、金門のカワウソの映像を見る限り、ふざけてじゃれ合っているだけだ」と話す。
また、カワウソがネコと対峙(たいじ)する場面をとらえたこともあると説明。「ネコは野生動物ではない。野良猫に餌を与えたり、飼い猫を外飼いしたりしないでほしい」と訴えた。