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集落の伝統行事 張り子の馬に火を放つ 戦いで死んだ犠牲者の鎮魂/台湾・台南

2024/07/23 18:56
燃やされる張り子の馬=後壁区公所提供
燃やされる張り子の馬=後壁区公所提供

南部・台南市後壁區の崁頂集落で23日、張り子で作られた馬を燃やす伝統行事が行われた。清朝時代にこの地域で起こった争いで命を落とした人々の魂を慰めるのを目的に始まったと言われている。

同市の無形文化資産に登録されているこの行事は昼と夜の2度に分けて行われ、昼夜合わせて36個の張り子の馬が使われる。儀式が始まると、「童乩」(タンキー)と呼ばれる霊媒師が馬にまたがり、馬の頭が北の方角に向けられた。その後、馬の脇に並べられた花火に点火され、馬が燃やされた。

行事の保存に取り組む廟、勧善堂の関係者は、行事は毎年、同廟の主祭神である池王爺の誕生日(旧暦6月18日)の前日に行われていると説明。集落の信者らが、池王爺が100年前に示した「馬に火を放って魂を慰めよ」との“お告げ”に今でも従っていると話した。

(楊思瑞/編集:田中宏樹)

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