南部・嘉義県の宗教施設、受鎮宮で11日、道教の神「玄天上帝」の生誕(旧暦3月3日)を迎えた。廟側によれば、この日になると、イボタガ科のガが飛来し、神の像に止まるため、まるで神の誕生日を祝っているようだ。
大型のガで羽にはフクロウの目のような金色の眼状紋があるのが特徴。成虫は羽を広げると、大人の手のひらぐらいの大きさになるという。
同宮の黄国欽主任委員によれば、今年は7匹飛来したが、最も多い時の20数匹に比べて比較的少ないほう。ガは10数日止まってから飛んでいくとのことで、このような状況はもう40年以上も続いているとか。
毎年、玄天上帝の生誕日に飛んでくるため、信者たちに「神のガ」と呼ばれており、同県の翁章梁(おうしょうりょう)県長はこの奇景を楽しむよう来訪を呼びかけている。