北部・桃園市の桃園区農業改良場が開発した回転式防蛾灯が、大きな効果を上げている。この装置を導入したモモ農園では、被害を受けたモモの量が、従来の約3割から、わずか5%以下に減少した。
同場の荘国鴻副研究員によると、果物の蜜を吸う蛾のくちばしは硬く、農家が保護袋をかぶせてもつきやぶってしまい、生産量の減少を招いていたという。
防蛾灯は果物の成長に悪影響を与える青、紫、赤の色をカットし、蛾が嫌がる黄色の明かりを放つ。
同場の郭坤峯場長は、農薬を使わないとメリットを強調。キウイやグアバにも使えるとアピールした。
防蛾灯は北部・台北市で15日まで開かれるイノベーション・ハイテク関連見本市「台湾創新技術博覧会」で展示されている。