プラスチックなどの廃棄物を削減しようと、繰り返し使用できるカップを貸し出すサービスが広がっている。使用後は返却し、業者が洗浄。その後、再び貸し出されることから「循環カップ」と呼ばれ、地方自治体や民間で取り組みが進んでいる。
政府は来年から、コンビニやファストフード店などに対し、少なくとも5%の店舗でリユースカップの提供を求める方針。また、チェーン店では今月1日から、飲み物を購入する際、マイカップの持参で少なくとも5台湾元(約23円)値引きされるようになった。
台北市では昨年末から、市内の一部地域で循環カップのシステムを導入。マクドナルドやセブンイレブン、ドリンクチェーンなどが参加している。貸し出しの際にはスマートフォンで会員登録を行う。使用後のカップは別の店舗でも返却でき、駅にも返却専用の回収箱が設置された。
南部・台南市には民間の業者が進出。市内13区にまたがる50店舗でサービスが始まった。スマホで貸し出しや返却の操作が可能な他、地図上で提携店舗を探すこともできる。
また、ファミリーマートでは今年3月にオープンした店舗でリユースカップを初採用。対応可能な店舗を年内に400店舗まで拡大する方針を示している。
(編集:楊千慧)