写真は台湾の固有植物に大きな被害をもたらしている外来物のツルヒヨドリ。農業委員会(内閣)林務局屏東林区管理処は台湾の生態環境を守ろうと、ツルヒヨドリの防除計画を実施。1キロを5台湾元(約23円)で買い取ることで、拡散を防ごうとしている。
ツルヒヨドリは繁殖力の高いつる性の植物で世界の侵略的外来種ワースト100に選ばれている。主に標高1000メートル以下の荒れた農地や果樹園などに侵入し他の植物を覆いながら生育する。そのため、その下に生えている植物に光が当たらなくなり枯れてしまい、台湾では「緑のがん」と呼ばれている。
屏東林区管理処によれば、ツルヒヨドリは毎年10月から翌年2月ごろまでが開花期。花をつける前の9月までに駆除することが最適とされ、根っこごと掘り起こして抜き取ることが推奨されている。
同管理処は、ツルヒヨドリの買い取りは年間受付可能で、数量には上限を設けないとし、発見次第、いつでも防除し買い取りに出すよう呼び掛けている。