(トロント中央社)カナダ・トロントで15日に閉幕したトロント国際映画祭で、台湾映画「女児的女児」(Daughter's Daughter)と「鬼才之道」(Dead Talents Society)がそれぞれ好成績を収めた。
高い芸術性を有する作品に注目するプラットフォーム部門に出品された「女児的女児」は、主演のシルビア・チャン(張艾嘉)がオーナブルメンション(特別賞)を受賞。「鬼才之道」は観客賞のミッドナイトマッドネス部門で次点に選ばれた。同映画祭に台湾映画2作品が出品され、同時に賞を獲得するのは初めて。
「女児的女児」は12日に同映画祭で世界初上映された。ホアン・シー(黄熙)監督の長編劇映画2作目で、シルビアとホウ・シャオシェン(侯孝賢)がエグゼクティブ・プロデューサーを務めた。審査員は同作でのシルビアの演技について「卓越した芸術性を高く評価する。葛藤する母親の姿を見事に、多層的に表現した」とコメントした。
ジョン・スー(徐漢強)監督の「鬼才之道」は6日深夜に北米プレミア上映された。
駐トロント台北経済文化弁事処(総領事館に相当)の陳錦玲処長は、政府を代表して2作品の監督に即座に祝意を伝えたとし、「台湾映画がカナダで異彩を放つことは、人々にとってとても励みになる」と中央社の取材に述べた。