(台北中央社)国民全体の高温リスクへの対応能力を高めようと、環境部(環境省)は4日までに、暑さをしのげるスポットを掲載した「クールマップ」(抗高温涼適地図)を試験的に公開した。現時点では北部・台北、新北、南部・台南を対応エリアとし、屋外と屋内のスポット計約1700カ所が登録されている。同部は、クールマップによる情報提供で快適度向上につなげたいとしている。
クールマップでは位置情報サービスを利用し、現在地の気温や周辺500メートル以内にある涼しいスポットを確認できる。例えば「MRT行天宮駅」を現在地とした場合、屋内の涼しいスポットとしてセブン-イレブン(統一超商)やファミリーマート(全家便利商店)、スーパーのPXマート(全聯福利中心)など10カ所が紹介された。冷房や椅子、トイレ、給水器、バリアフリー空間の有無の他、民間施設の場合は営業時間も確認できる。
同部気候変動署の徐旭誠副署長によれば、現在クールマップに登録されているスポットの数は台北市で800余り、新北市で400~500、台南で約500。今後もスポットを増やしていく他、対応エリアも拡大させていく方針で、参加の意向を示している銀行もあるという。
スポットが増加すれば、将来的には推奨の歩行コースなどの提案も行う計画。徐副署長は、同部が普及を後押ししている給水スポット地図アプリ「奉茶行動」との統合を検討する考えも明らかにした。