(台北中央社)台北松山空港で先月3日、日本人2人が規定を超えた額の現金を携帯して税関に申告せずに出境を図り、総額2501万円全額を一時的に差し押さえられていることが分かった。現在、マネーロンダリング(資金洗浄)の疑いなどについて調査が行われている。
財政部関務署(財務省関税局に相当)の陳世鋒副署長が先月30日、記者会見で明らかにした。2人が携帯していた額はそれぞれ1千万円と1501万円。台湾では、10万台湾元(約47万円)を超える台湾元や1万米ドル(約147万円)相当額を超える外貨などを携帯して出入境する場合、税関への申告が必要。
マネーロンダリングの疑いがないと判断されれば、未申告での出入境が認められている1人当たり1万ドル相当額が返金されるものの、残りは没収される。
陳氏によれば、2人はいずれも同空港から日本に向け、同一の便で出発するところだった。現金については、台湾に住む知人に貸していた金銭を返してもらったものだと説明。内政部(内務省)移民署に申告するだけでよいと勘違いしていたと話しているという。