(台北中央社)元外交部長(外相)の程建人(ていけんじん)氏が26日夜、死去した。86歳だった。
1939年、中国・上海で生まれた。国立政治大学外交学科出身。67年に外交部(外務省)入りしてから駐米秘書、北米司長(局長)、常務次長(事務次官)などを歴任した。国民党・李登輝政権末期の99年11月から外交部長を約半年務めたほか、2000~04年には駐米代表(大使に相当)として民進党・陳水扁政権の対米外交を支えた。
国民党員でありながら民進党政権で要職に就いたことが国民党関係者などから批判されたが、「外交官は党派を超えて国に奉仕するべき」との姿勢を貫いていた。
駐米代表を退任した後の04年8月に当時の陳水扁総統から「二等卿雲勲章」を授与された。
卿雲勲章は国の政務に顕著な功績のあった公務員や、社会に大きく貢献した非公務員、外国人に贈られる勲章。