(台北中央社)林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)は14日、立法院(国会)外交・国防委員会出席前に報道陣の取材に応じ、7月に訪日したことについて、大阪・関西万博を訪れ、日本の友人と会ったと説明し、「自然なことだ」と強調した。
林部長の訪日は、超党派の議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)会長の古屋圭司衆院議員がフェイスブックで明らかにした。林部長は、万博視察前に高市早苗衆院議員らと意見交換したとしている。また消息筋によると、台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)を外相として初めて視察したという。外交部(外務省)は、「私的なもの」として、訪日の詳細を明らかにしていない。
産経新聞は12日、日中両政府が今月中に開催する方向で調整していた日中農林水産相会談が、中国側の申し出で延期されたと報道。林部長の訪日が影響した可能性を示唆した。
林部長は、台湾は世界各国と友好関係を築いているとした上で、特に日本と台湾の関係は良好だと強調。中国がどんなに反発しようとも、台日関係に影響はしないだろうとの見方を示した。