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チベット蜂起から今年で66年 台北でイベント 「一国二制度はうそ」/台湾

2025/02/19 18:41
19日のイベントを主催したチベット台湾人権連線のタシ・ツェリン秘書長(マイクを持つ男性)
19日のイベントを主催したチベット台湾人権連線のタシ・ツェリン秘書長(マイクを持つ男性)

(台北中央社)チベットの中心都市ラサでチベット人による抗議運動が中国軍に武力鎮圧された1959年の「チベット蜂起」から今年3月10日で66年となるのを前に、台北市内で19日、チベットや香港の現状を訴えるイベントが開かれた。参加した在台香港人らでつくる団体「香港辺城青年」の馮詔天秘書長は、香港の一国二制度やチベットと中国が交わした17カ条協定はうそだとし、全て中国が目的を達成するための手段で、軽率に信じてはならないと呼びかけた。

参加者は自転車に乗り、総統府に近い二二八和平公園から中正記念堂まで約6キロのコースをパレードした。途中立ち寄ったメトロ(MRT)の駅前などではチベットや香港が中国の統治下で直面している問題や状況を伝えるスピーチも行った。

主催したチベット台湾人権連線のタシ・ツェリン秘書長は、中国はチベットの文化や宗教、教育を消し去ろうとしていると主張。団結を呼びかけた上で、団結の力はいつか目的を実現させると語気を強め、中国が変われば、チベットや香港は民主主義と自由を手にできると述べた。

馮秘書長は、今の香港には自由や民主主義、法治社会が失われたと指摘。海外にいる勢力はより大きな声を上げて世界に伝え、香港やチベットへの関心を集めるべきだと語った。

台湾在住の香港人、赴湯さんは、中国がどれだけ圧力を与えようとも、われわれが消え去ることはないと世界にアピールしなければならないと語った。

チベット台湾人権連線によると、3月9日と10日にも関連イベントが別団体により行われるという。

(李雅雯/編集:齊藤啓介)

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