東部・台東県で今月6日、茶芸館を訪れていた女性3人が中毒症状を訴えて病院に搬送された。台東県衛生局は17日、3人は茶芸館訪問前に、毒性を持つ「キダチチョウセンアサガオ」を食用とされる「ベルノニア・アミグダリナ」の葉と間違えて食べていたとして、野外活動時には確実に判断できない野草を口にしないよう呼びかけた。
3人は県内の景勝地を訪れた際、駐車場のそばに生えていた野草を「ベルノニア・アミグダリナ」と誤認し、車中でそれぞれが葉1枚を食べた。その後茶芸館を訪れたが、30分以内にめまいや意識混濁の症状を訴え、病院に搬送された。いずれも治療を受け、すでに退院している。
衛生局は、3人が食べたとする野草と茶芸館で飲んだ紅ウーロン茶のティーバッグを検査したところ、野草がキダチチョウセンアサガオだったことが分かったと説明。ティーバッグからは農薬は検出されなかったとした。
また県内には多くの植物が分布しているとしながらも、全てが食用ではないとして注意喚起した。
衛生福利部(保健省)食品薬物管理署のウェブサイトによると、キダチチョウセンアサガオを食べると、筋弛緩(しかん)や発汗抑制などの他、口の渇き、動悸(どうき)、めまい、興奮、幻覚などの症状が出る恐れがあるという。