(台北中央社)林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)は16日、自身のフェイスブックで、今年輸出された台湾産パイナップルのうち、9割超が日本で販売されたと明らかにした。2021年3月に当時最大の輸出先だった中国が禁輸措置を取って以降、日本は率先して支援の手を差し伸べたとして感謝の言葉を述べ、民主主義パートナーが支え合う誠実な友情を示したと語った。
中国の禁輸措置は台湾の農業従事者にとって最もつらいことだったとしながらも、同年4月には安倍晋三元首相が台湾産パイナップルを手にした写真をSNSに投稿し、「自由のパイナップル」の知名度を瞬く間に押し上げたと紹介。甘酸っぱいおいしさは日本人に受け入れられ、日本は台湾産パイナップル最大の海外市場になったと説明した。
また今年8月までの輸出額は7億2000万台湾元(約35億1300万円)に達し、日本には6億7000万元分(約32億6900万円)、約1万5900トンを輸出したと強調した。
スーパーなどで台湾産パイナップルを購入した日本の人々にも改めて感謝を述べた。
外交部(外務省)は引き続き農業従事者の海外市場開拓を支援し、世界各地の人々に台湾果物のおいしさを味わってもらい、台湾と世界の民主主義パートナーとのつながりを深める方針を示した。