中部・彰化県消防局は15日、救急通報を繰り返し、複数回にわたって救急車を無駄に出動させた男に対し、1万台湾元(約5万円)の罰金を科したと発表した。
消防局によれば男は今年5月、119番に複数回通報。家族が体調不良だとして救急車の出動を要請した。だが救急車の到着前に再度電話をかけ「体調が回復した」や「自力で医療機関に行く」などとの理由で、出動を途中で断った。通報は1カ月で6回に及んだ。
同局はその後、通話記録の調査や確認を行い、虚偽通報であると認定。虚偽通報を禁じる消防法の規定に違反しているため、罰金を科した。
同局は、119番は救急や救難の生命線であり、救急救護や災害救助は一分一秒を争うものだと説明。かけ間違いに注意を促すとともに、悪意ある行為には罰金を科す姿勢を示した。