東部・花蓮県富里郷の六十石山では14日、ハーフマラソン大会「2025花蓮富里ラン」(花蓮富里六十石山半程馬拉松勇者挑戦賽)が開かれる。ランナーたちは自分の可能性にチャレンジすると同時にコース沿いに咲くウコンカンゾウ(金針花)の花の海が楽しめる。
六十石山は食材として用いられる花のウコンカンゾウで知られる。毎年、この時期になると、「オレンジ色のじゅうたん」が広がり、その絶景を一目見ようと、多くの観光客が集まる。
同大会は富里郷が主催し、今年は第1回目。ハーフ、10キロ、5キロの部の3種目が設けられ、約2000人を超えるランナーを引き付ける見通し。このうち、ハーフは約21.5キロを走り、コースの高低差は635メートルに達するという。
沿道のエイドステーションではウコンカンゾウを用いたお茶やさつまいものお餅など、地元ならではの特産品を使ったフードやドリンクなどが提供され、ランナーは走ると同時に地元の味を味わえる。
富里郷の江東成郷長は、昨年4月に発生した東部沖地震で花蓮が大きな被害を受けたことに言及。地方自治体や地元住民の努力により、次第に回復しつつあるとし、イベントの開催を通じてランナーたちに富里郷の豊かな自然と文化の魅力を感じ取ってほしいと説明した。