台風11号は13日午後1時過ぎに東部・台東県に上陸し、同4時ごろにかけて台湾半島南部を横断した。中部・雲林県の農業従事者は、台風による被害を抑えるため、朝のうちにアブラナの収穫を急いでいた。
同県二崙郷の農会(農協)では、通常は毎日約60トンの野菜を出荷している。だが今年は先月6日に台湾に上陸した台風4号の後に雨が続き、畑の野菜が水に浸かって腐る被害が発生。現在の出荷量は20トンに減少しているという。
また同県斗六市では、ブンタンの収穫が約1週間後に迫っている。ブンタン農家の男性は、ブンタンは水に弱く、根の表層が水に浸かると木が枯れてしまうため、果樹園の排水設備が重要だと言及。実の重量が増しており、風が強ければ実が落ちたり傷ついたりする可能性があるため、風雨が強くならないことを祈ると語った。