中部・台中市西屯区に位置し「都会のオアシス」との異名を持つ秋紅谷景観生態公園で飼われているコクチョウのうち、4羽が市南屯区の公園に引っ越すことになった。コクチョウの家族が増えているためで、市はより多くの市民が近距離でコクチョウと触れあえばと期待を寄せた。
同市はコクチョウの生息環境再生に取り組んでおり、そのかいがあって、秋紅谷景観生態公園で暮らすコクチョウの数がすでに15羽に増えている。生態教育を推進するためにも、市は2代目と3代目のコクチョウ計4羽を南屯区の豊楽彫塑公園に移動させることを決めた。
豊楽彫塑公園では18日、4羽の引っ越しを祝う儀式が行われた。同市建設局の陳大田局長はあいさつで同公園は6.4ヘクタールの緑地と良好な水環境を有していると指摘。「コクチョウの生存条件を満たしている」とアピールした。
同局はコクチョウには縄張り意識が強いことから、近づきすぎると首を伸ばし羽を広げて威嚇したり攻撃したりするため、公園で観賞する際は距離を保つよう注意を促している。