農業部(農業省)林業・自然保育署台東分署は28日、わなにかかったタイワンツキノワグマ1匹の救助を支援したとして、東部・台東県卑南郷に住む台湾原住民(先住民)の洪田福さんら13人に感謝状や報奨金を手渡した。
同分署によると、わなにかかったクマは20日、生態環境の調査や保全に携わる洪さんらに発見された。洪さんらは分署や卑南郷公所(役場)が設立した通報プラットフォームに支援を要請した他、体重約80キロあるクマの搬出に協力したという。
救出されたクマはその後死んだが、同分署は熱心に救助や搬出に協力してくれたとして原住民13人に感謝を表明。同分署の呉昌祐署長は、今回の救助は通報プラットフォームの重要性と意義を際立たせたと語った。