東部・花蓮県吉安郷里漏集落には、地元の台湾原住民(先住民)族アミ族の人々が伝承するシャーマンの祭儀が残っている。
頭目の陳進富さんによると、シャーマンは集落と祖先の霊をつなぐ役割を果たしているという。2年に一度、集落を練り歩き、霊を迎え、もてなし、見送るなどの儀式が行われ、沿道では住民がショウガや酒で清めながら祈りを捧げる。
行政院(内閣)原住民族委員会も伝統的な儀式が完全な形で残されていると注目しており、今後保存やPRの強化などについて取り組む方針。
(写真:吉安郷公所提供/編集:齊藤啓介)