台湾の研究機関ら、新型コロナの迅速検出チップ開発 日米で許可申請へ

2022/01/25 17:00
台湾の政府系研究機関と民間企業などが共同開発した新型コロナの迅速検出チップ
台湾の政府系研究機関と民間企業などが共同開発した新型コロナの迅速検出チップ

(台北中央社)台湾の政府系研究機関と民間企業などは最短3分間で新型コロナウイルスを検出する迅速検査チップを共同開発した。ウイルス量が極めて少ない感染初期や無症状の感染者を割り出すことが可能で、変異株「オミクロン株」も検出できる。来月から販売開始する予定。台湾ではすでに緊急使用許可(EUA)を取得しており、米国や日本での承認も目指す。

科技部(科学技術省)が25日、記者会見を開いた。チップを開発したのは政府系研究機関、国家実験研究院(国研院)と中央研究院、バイオチップ開発企業「モルセンテック」(矽基分子電測科技)、高雄栄民総医院。国研院によれば、高雄栄民総医院で142人を対象に臨床試験を行い、昨年末に衛生福利部(保健省)食品薬物管理署からEUAを取得した。

バイオチップ上の探針が検体中のウイルスの核酸をつかむとチップ表面の電荷が変化し、電流が上がるという仕組み。

矽基分子の褚家容執行長(CEO)によると、開発したチップを用いた検査では3分の迅速モードと20分のフルモードが選択可能で、簡易検査よりも精度が高く、結果判明までに通常2~4時間かかるPCR検査に比べると大幅に時間が短縮できるという。

コストはPCR検査と簡易検査の中間で、定価は1人約3000台湾元(約1万2300円)。市場への早期導入を目指しており、多くの人が利用できるよう、4~5割引の価格で病院に販売したいとしている。日米でのEUA申請も準備していると褚氏は明らかにした。

チップは武漢株でテストを実施したが、デルタ株やオミクロン株も検出可能。今後、検出できない新たな変異株が出現すれば、1週間程度でチップを修正できるという。

褚氏は、台湾に素晴らしい半導体産業チェーンがあったからこそ、検査チップを素早く開発することができたと話した。

(蘇思云/編集:名切千絵)

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