中国・福建省に近い離島・馬祖(連江県)で13日、ムール貝の大きさや重さ、見た目、おいしさなどを競う「馬祖淡菜之星」コンテストが初めて開催された。主催する同県政府は地元の特色と高品質の水産品をアピールするのが狙いだとしている。
ムール貝は海水域や淡水域に生息する二枚貝軟体動物の仲間の一般名。中国語では「淡菜」という。ムール貝を茹でて殻を取り除き、天日干しにする際、塩や調味料を入れておらず、味があっさりしていることからこの名がついたという。
南竿や北竿、高登など36の大小さまざまな島々からな馬祖列島。大会には南竿や北竿から計12の合法的養殖業者が参加。主催者が同じ基準にのっとり、目隠しテストの形で「最も大きい」「最も重い」「最も見た目がいい」「最もおいしい」ムール貝をそれぞれ選出した。
最も大きいムール貝として選ばれたのは北竿からの業者、王宣彦さんが育てたもの。体積510立方センチメートル、重さ1249グラムに達し、第1回「淡菜の王」の称号を得た他、「最も重い」賞にも選ばれている。
「養殖の秘訣は特にないが、時間が経てば大きくなる」と謙遜する王さん。自分の養殖エリアが河口に近く「比較的水質がいい」と説明した。