(南投中央社)1999年の台湾大地震から25年に当たる21日、特に被害が大きかった中部・南投県の「ペーパードーム」で台日の震災復興相互支援と友好を記念する石碑がお披露目された。除幕式は、同県の暨南国際大学で開催された台日の専門家らによる震災復興フォーラムに併せて行われた。
記念碑が設置されたペーパードームは「紙の教会」とも呼ばれ、阪神・淡路大震災で焼失した神戸市の教会に臨時の集会場として建てられた、紙製の柱が支えるドーム型建造物。同教会の再建により2005年に解体された後、南投県に移設された。
記念碑を設置した新故郷文教基金会は、同県埔里鎮出身の彫刻家、張家銘さんに「強靭(きょうじん)」をテーマに制作を依頼したと説明。ペーパードームに設置することで、台日が共に歩んできた震災復興における毅然(きぜん)とした友情を後世に伝えられると解説した。
記念碑に書かれている「H」の文字は石材が出土された時の整理記号だが、偶然にも希望を意味する「Hope」の頭文字でもあるため、張さんの意向で残すことに決めたという。