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総統選/第3党・民衆党の柯氏、ユーチューブ番組や大規模集会で政策訴え 総統選/台湾

2023/12/14 14:28
来年1月の総統選に民衆党から立候補している柯文哲前台北市長(左)と副総統候補の呉欣盈氏
来年1月の総統選に民衆党から立候補している柯文哲前台北市長(左)と副総統候補の呉欣盈氏

(台北中央社)来年1月13日投開票の総統選まで1カ月を切る中、第3党・民衆党の総統候補、柯文哲(かぶんてつ)前台北市長は最後の追い込みにかかっている。ユーチューブに開設した番組や大規模集会を通じて政策を訴える他、中華民国国旗をアピールすることで中華民国を支持する有権者の取り込みを狙う。

最大野党・国民党との候補一本化が不成立に終わった民衆党。柯氏と副総統候補の呉欣盈(ごきんえい)氏のペアの支持率は複数の世論調査で3位に後退している。党関係者は、現在の支持率は以前ほど高くはないものの、選挙チームと支持者は徐々に気持ちの面で安定を取り戻していると話す。インターネット上での「空中戦」と実際に有権者と顔を合わせて支持を訴える「地上戦」に集中的に取り組み、最後の1カ月で支持率の逆転を目指す。

党内部の分析によると、柯氏と呉氏のペアの支持率は現在、北部・桃園市、新竹県・市と中部・苗栗県、台中市、彰化県、南投県では相対的に楽観的な状況。台北市、新北市、基隆市の北部3都市の支持率はてこ入れが必要だが、南部の県市の支持率は今後大きく上昇させられる可能性がある。選挙戦を支援する関係者によれば、柯氏は中部や南部に足しげく通い、現地の有権者と交流する他、政策を伝える機会を増やすことで北部の都市部の有権者の支持獲得を図っているという。

柯氏陣営は今月7日、柯氏のユーチューブチャンネルで生配信番組「KPTV」を開設。柯氏の理念を宣伝したり、会議の模様を配信したりする他、複数のインフルエンサーのチャンネルと一緒になって選挙活動を行うなどしてインターネット上での政策アピールに力を入れている。

地上戦では、投票日の前日までに北部、中部、南部で大規模集会を計6回開催。また、台湾全土を巡回する講演活動も14回実施し、地域の有権者と近距離で触れ合うことでより多くの支持獲得を目指す。

柯氏は今月23日には国民党の韓国瑜(かんこくゆ)前高雄市長の支持者が高雄で主催する支持者集会に出席する予定。集会には柯氏の支持者に加え、中華民国を支持する韓氏と、総統選への出馬を取りやめた鴻海(ホンハイ)創業者の郭台銘(かくたいめい)氏の両氏の支持者が集結し、柯氏にエールを送る。柯氏陣営の関係者によれば、柯氏は最近の講演活動で国旗のバッジを着用した他、参加者も自発的に国旗を配るなどし、団結可能な全ての力を集めようとしているという。

(郭建伸、呉昇鴻/編集:名切千絵)

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