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総統選/台湾の総統選 与党・民進党、支持率の底上げに注力 立法委員選の激戦区での応援も強化

2023/12/13 17:35
来年1月の総統選に民進党から立候補している頼清徳副総統(左)と副総統候補の蕭美琴氏
来年1月の総統選に民進党から立候補している頼清徳副総統(左)と副総統候補の蕭美琴氏

(台北中央社)来年1月13日の総統・立法委員(国会議員)選まで1カ月。各世論調査で支持率首位に立つ与党・民進党は、2位の最大野党・国民党との差をさらに広げるための取り組みを続けている他、立法委員選で激戦が予想される選挙区での応援を強化するなどし、支持拡大を図っている。

▽総統選:若者や中間層の取り込みに注力

同党公認総統候補・頼清徳(らいせいとく)副総統選挙本部の姚立明主任委員は、今回の選挙の鍵は若者と中間層だとし、彼らの票が流れた候補が勝つとの認識を示す。

党内では国民党公認の副総統候補、趙少康(ちょうしょうこう)氏と立法委員選比例代表名簿1位候補の韓国瑜(かんこくゆ)前高雄市長への批判を強め、中間層の取り込みを狙う。また頼氏はインターネット上で大きな影響力を持つ知識系インフルエンサーとのコラボレーションを展開し、インタビューの中でユーモアを交えるなどして、若者の支持獲得を図っている。

民進党の関係者によれば、頼氏とペアを組む副総統候補の蕭美琴(しょうびきん)氏は、女性で優しく、親しみやすいイメージを打ち出し、大学内での活動を強化して若者との対話などに取り組んでいるという。

同党の立法委員は、南部は同党が最も強い地域だとした上で、できる限り多くの票を集める方法を考える必要があると意気込む。同党が比較的弱いとされる北部の桃園、新竹や中部の苗栗、東部の台東、花蓮では、僅差で負ければ勝ちだとの見方を示す一方、北部の台北と新北では互角の戦いで勝つ可能性もあるとしながらも、引き続き努力が必要だと語った。

▽立法委員選:党一丸で候補者後押し

立法委員選では議席の過半数獲得を目標に掲げる。三つどもえの総統選と違うのは、当選のためには得票数で必ず過半数を超えなければならず、民進党支持者だけに頼ることはできない点だ。頼氏は県市議会議員に対しても全力で選挙応援に取り組むよう求めたとされる。蔡英文(さいえいぶん)総統や頼氏、蕭氏も相次いで激戦区に赴き同党の立法委員候補を後押ししている。

党の関係者は、投票日の2週間前から全国で大規模集会が行われ、その数は20回を超えると話す。別の関係者は最後の1カ月は安定を維持するだけでなく、ミスを起こさないようにしなければならないと襟を正す。また集会を通じて支持者の投票の意欲をかき立てる必要があるとした。

同党ではクリスマス前には3泊4日の台湾一周選挙活動を計画。選挙を盛り上げ、最も多い得票数の獲得を目指すとしている。

(葉素萍、温貴香、王揚宇/編集:齊藤啓介)

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