東部・花蓮県の獣医師公会や動物用医薬品メーカーは4日までに、同県内の災害救助犬や麻薬探知犬の功労を称え、健康診断やワクチン、1年分の医薬品を提供した。
同県消防局からは、災害救助犬3匹が提供式典に参加した。同局の呉兆遠局長によれば、3匹は4月に起きた台湾東部海域地震の被災地で活動。落石が発生した同県の景勝地、タロコ(太魯閣)国家公園内のハイキングコースでは、家族連れ5人の遺体を発見するなどの成果を見せた。呉さんは3匹に「いいね」を与えたいと話した。
海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)東部分署第12岸巡隊に所属する麻薬探知犬4匹にも医薬品などが贈られた。4匹は港での旅客の荷物検査や密貿易船の捜査などに従事している。同隊の呉坤晋隊長は、犬たちは長時間にわたって複雑で嫌な臭いにさらされており、一種の慢性的な傷害状態にあると明かした。
獣医師公会の殷宏源理事長は、公的機関で働く犬一匹一匹の健康が業務執行の成果に関わるとし、獣医師らは皆、犬たちの健康を守る役割を果たせて喜びを感じていると語った。