南部・嘉義県竹崎郷の義隆村でピンクの花を咲かせるカンラパ・プルックが満開を迎え、地域の人々の目を楽しませている。
カンラパ・プルックを植えたのは10数年前、中部・南投県の集集鎮で働いた経験を持つ義隆村の葉志紘村長。葉さんは、休日になるといつも多くの人でにぎわう集集駅を目にして、何か特色あれば、ふるさとにある竹崎駅も観光名所になれると考え、自身の大好きなカンラパ・プルックで竹崎をピンクの村にしようと奮起した。
役所の同意を得て、2014年から自腹で地元の公園や幹線道路沿線などに3000本余りを植え始め、昨年の今頃、街中をピンク色の世界に染め上げることに成功した。その圧巻の風景を一目見ようと、多くの人が竹崎に足を運び、ようやく葉さんの念願だった村おこしの夢がかなった。
竹崎の観光スポットを増やそうと、葉さんは自宅がある約5ヘクタールの斜面にも樹齢9年のカンラパ・プルックを300本植栽し、「阿拉伯的粉紅村(アラビアおじさんのピンク村)」と名付けた。今月9日の一般開放後、すでに5000人の行楽客を引きつけたとか。
ちなみに、葉さんは顔がアラピア人に似ていると言われ、”アラビアおじさん”という愛称で呼ばれている。