(台北中央社)台北市の国家図書館は3日、中部・雲林県の廟(びょう)、北港朝天宮と文献や資料の収蔵やデジタル化に関する協力意向書に調印した。今後、朝天宮が持つ文献などをデジタル化し、インターネット上のデータベースを通じて公開する。
朝天宮は1700年ごろに建立された、航海の女神、媽祖を祭る廟。多くの人が参拝に訪れることで知られる。
同館が寺廟とデジタル化に関する協力意向書の調印をするのは初めて。曽淑賢館長は調印のために朝天宮を訪れ、貴重な文献などを国家レベルのデータベースで永久的に所蔵できるだけでなく、公開を通じて台湾各地や海外にまで広められるとあいさつした。
朝天宮の蔡咏鍀董事長(会長)は、以前から宗教文化の保存を重視してきたとした上で、所蔵品には日本統治時代の抄本や建築の図面、同時代に各地から寄せられたはがき、1970年代に行った建て替えの資料などが含まれると話した。