(台北中央社)中央気象署(気象庁)によれば、27日の台湾本島は前線の接近に伴い大気の状態が不安定となる。同署は同日午前、南部5県市に対して大雨特報を発表した。落雷や強風、山地では土砂崩れや落石への注意を呼びかけている。フィリピンの東の海上で同日発生した台風1号については、台湾の天気への直接的な影響はないとの見通しを示している。
大雨特報(24時間雨量が80ミリ以上または1時間雨量が40ミリ以上)が出されているのは、嘉義市、嘉義県、台南市、高雄市、屏東県。
気象署によれば、東部や南東部でも所により一時雨または雷雨となる他、西台湾や北東部も所によって次第に一時雨または雷雨となる。特に午後は各地で降水確率が高まると予想されている。各地の予想最高気温は台北市33度、中部・台中市31度、高雄市32度、北東部・宜蘭県31度など。
中度台風(台湾基準)台風1号は27日午前2時、台湾最南端ガランピ(鵝鑾鼻)の南南東約760キロの海上で発生した。今後は琉球諸島の東の海上を北上する見通し。気象署は、台湾の天気への直接的な影響はないとしつつ、今後3日間は基隆北海岸や東台湾沿岸、恒春半島、離島・蘭嶼、緑島で高波が発生する可能性があるとしている。
同日午前8時現在、中心気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は33メートル。時速14キロで北東に進んでいる。
気象署が26日午後に発表した27日から6月2日までの週間天気予報によれば、今週は1週間を通して前線の影響を受け、大気の状態が不安定になるという。
(編集:名切千絵)